2017年03月28日
葬儀の形態が多様化している現在ですが、その中でも家族葬を選択する人がとても多くなっているようです。これは文字通り家族と親戚、故人が生前特に親しかった友人のみで行う形の葬儀です。宗教的な儀式を伴うわけではなく、お通夜と告別式は一般の葬儀と同じように行うことがほとんどです。
従って、この葬儀の特徴は参列者の人数に制限があるということになります。生前の故人とのつながりが強い人だけで行うため、一般の人たちの弔問はお断りすることになります。最近はこの形が多くなっているため、多くの人に浸透してはいます。
しかし、それでも弔問を断られた、お別れがしたかったなど後になって気まずい雰囲気になってしまうことも多いと言われています。ですから、弔問をお断りする人たちに対しての配慮が必要となります。家族をはじめとして生前の故人と親しければ親しかっただけ、その悲しみは大きいでしょう。そして、その悲しみの中で弔問をお断りする人に気を使わなくてはならないというのは非常につらいことかもしれません。しかし、残された人たちはこれからの暮らしがあります。その暮らしの中の人間関係を円滑に行うためには避けて通ることはできないでしょう。弔問の断り方は、故人が生前から希望していた場合であればその旨を伝えます。そうでない場合は家族の意向や都合などそれぞれに理由はあるはずなので、それを伝えます。あくまでせっかくの好意を受けることができずに申し訳ないという気持ちと、こちらの意向をご理解くださいといった理解してもらうことをお願いする丁寧な気持ちをきちんと伝えることが大切です。